目次です。
| はじめに:こちらに掲載されている画面表示の画像について |
<コンポーネントなビデオカードとは>
<具体的に何が出来る?>
<S映像出力と比べて何がいい?>
<アナログRGB出力と比べて何がいい?>
<欠点は?>
<PCをコンポーネントで繋ぐための機材の選択>
<XGI Volari V3XT AGPビデオカードの導入>
<XGI Volari V3XT AGPビデオカードの画像を撮影>
<XGI Volari ビデオカードの現状の問題点>
<XGI Volariの新機能"Optimal Scan Mode">
<コンポーネントビデオカードとTVの動作リスト> wikiバージョンに移行しました
<番外1:XGI Volari V8 AGPビデオカードの静音化>
<コンポーネントでDVDを見る>
<各メーカーのコンポーネント機能表>5
<各メーカーのコンポーネント総評>
<番外2:SHARP 32C-PB500のサービスマンモード>
<番外3:エミュレーターソフトの表示サンプル>
|
はじめに:こちらに掲載されている画面表示の画像について
「*デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)」
@ブラウン管の表示をそのままデジカメで撮影したため、本来見えない色ムラ・波模様・格子模様など、ノイズと呼べるものが多数映っていますが、これらは実際の表示にはありません。
また、「*ハードコピー画像」 |
コンポーネント映像信号についての詳細はこちらをご覧下さい。
要約すれば、20年近く前からCM編集の機材接続で使われていた映像出力規格で、画像の損失が非常に少ないものです。PCの標準出力として、こちらもやはり20年近く使われているアナログRGBに近いものです。
ここでは、近年メジャー製品でもみられるようになってきた、コンポーネント映像出力に対応したビデオカードについて触れます。
コンポーネント入力端子が付いた家庭用TVへ、PCの映像をそのまま映せます。コンポーネント入力端子には、赤緑青の三色のケーブルを接続します。
日本では、コンポーネント端子の代わりに、コネクタ部分を1つに纏めた日本独自の「D型端子」が普及しています。そのため、世界標準のコンポーネント端子と日本標準のD型端子を変換するケーブルが市販されています。
コンポーネント端子とD型端子を変換するケーブル
右上:コンポーネントケーブル(メス端子)
金色:TVに接続するD型端子(オス)
右下:コンポーネントケーブル(オス端子)→金色:D型端子(オス)に繋がっている
従来のTVの映像入力として上位にあったS映像出力と比較してコンポーネント出力が優れる点は、以下の5点です。
@色ズレが無い
A滲みが少ない
B16:9比率の横長スクリーンモードが使える(TVに依存)
V3XT 1024*576 (D3:1080i) *ハードコピー画像
Cプログレッシブ(ノンインターレース)表示が可能(TVに依存)
D2倍以上の高解像なスクリーンモードが使える(TVに依存)
もし、S映像出力とコンポーネント映像出力の両方が利用可能なTVとビデオカードを持っているなら、必ずコンポーネントを使うべきです。
DVIデジタル映像出力が登場した後も、PCの映像出力として未だ主流のアナログRGB出力と比較してコンポーネント出力が優れる点は、以下の5点です。
@接続可能な映像機器のサイズ大きい、または同じサイズならコンポーネント用映像機器の方が遥かに安価
A動画がきれい
B16:9比率の横長スクリーンモードが使える(TVに依存)
コンポーネント映像出力そのものの利点というよりも、PC用モニターに対する家庭用TVの利点になります。上記の利点を見出せるなら、コンポーネントは検討の価値があります。
S映像出力やアナログRGB出力と比較して、コンポーネントそのものに欠点はありませんが、それでもあえて欠点を挙げるなら、接続する映像機器が、1メートル以内の距離からの静画表示に最適化されたPC用モニターではなく、数メートル先の距離からの動画表示に最適化された家庭用TVという事です。
細かい文字の表示など、PCモニター的な表示品質を追求した映像機器ではないものに、あえてそれを映すという事は、前以って理解しておく必要があります。
また、同じコンポーネント対応TVと言っても、実際に繋げてみると全く異なる映像画質となる場合があり、ビデオカードとTVとの組み合わせが悪い場合は、全く使い物にならないということも有り得ます。一般的には、ビデオカードのメーカーが自社で動作チェックを行ったTVの情報を公開しますが、海外メーカーに国産TVの動作情報をどこまで求められるか、あまり期待できません。
PCをコンポーネントで繋ぐためには以下の2つが必要です。
@コンポーネント端子(またはD端子)が付いたPC
Aコンポーネント端子(またはD端子)が付いたTV
コンポーネント端子(またはD端子)が付いたAGP・PCI-Expressのビデオカードは複数市販されています(5000円〜)のでそちらを導入します。
Albatron GeForce 6600GT(PCI-Express 16X コンポーネント)
ATI HDTV ADAPTER RGB(コンポーネント・メス端子)
ATI HDTV ADAPTER DVI(コンポーネント・メス端子)
ATI All In Wonder RADEON 9700 Pro(AGP 2X〜 コンポーネント・メス端子)
*ATI All In Wonder RADEON 9800 Pro(AGP 2X〜 コンポーネント・メス端子)
ATI All in Wonder RADEON 9800XT(AGP 4X〜 コンポーネント)
ATI RADEON 9800 XT(コンポーネント・メス端子)
ATI RADEON X800 Pro(コンポーネント・メス端子)
ATI RADEON X800 XT(コンポーネント・メス端子)
AOPEN Aeolus PCX6600-DV256(コンポーネント)
AOPEN PA315 Pro-128(AGP 2X〜 D端子・初期ロット不具合あり)
AOPEN PA315 Pro-128A(AGP 2X〜 D端子)
Canopus SSH-HDTV (AGP 2X〜 D端子)
ELSA GLADIAC 743 GT 128MB(PCI-Express 16X コンポーネント+D端子変換ケーブル付)
eVGA Personal Cinema FX5700(コンポーネント・メス端子)
I/O DATA GA-S8HD/AGP(AGP 2X〜 D端子のみ)
I/O DATA TVC-D3/AGP2(AGP 2X コンポーネント+D端子変換ケーブル付)
ProLink PV-N43E(PCI-Express 16X コンポーネント)
Sapphire RADEON 9800 XT(AGP 4X〜 コンポーネント・メス端子)
Sapphire RADEON X800 SE(PCI-Express 16X コンポーネント・メス端子)
*Sapphire RADEON X800 Pro(コンポーネント・メス端子)
Sapphire RADEON X800 XT(コンポーネント・メス端子)
Sapphire RADEON X800 XT Platinum Edition(コンポーネント・メス端子)
Sparkle GeForce 6200(PCI-Express 16X コンポーネント)
*Tul Delta Chrome とそのOEM製品(AGP 2X〜 コンポーネント+D端子変換ケーブル付)
*XGI Volari V3XT(AGP 2X〜 コンポーネント・オス端子)
*XGI Volari V8(AGP 2X-8X コンポーネント・オス端子)
nVIDIA GeForce 6200/6600ビデオカードの多く
*:使ったことのある製品
(コンポーネント)と書いてあるものは、日本のD端子TVに接続するために、コンポーネントコネクタ・オス端子→Dコネクタ・オス端子 の変換ケーブルが必要です。安いものなら500円から売っています。
私が使っていたものはこちらです。価格以上の品質はありますが、D3以上において国内メーカー品と同等の画質は期待しないで下さい。
XGI Volariの場合、コンポーネントコネクタがオス端子なので、オス→メスへの変換コネクタが更に必要です。こちらも200円位から売っています。私が使っているものはこちらです。
ATI社のビデオチップを使ったビデオカードの中には、専用のHDTV ADAPTERを使ってコンポーネント端子を増設できるものが存在します。価格は4000円からと安いので、対応ビデオカードを既に持っている場合は導入する価値があります。
アナログRGBをコンポーネントに変換するビデオコンバーターも複数市販されています(13000円〜)ので、そちらを導入も良いかもしれません。I/O DATAではレンタルも行っているようです。
コンポーネントに標準で対応したビデオチップが次々と登場しているので、今後ノートPCで利用可能なものが出てくるかもしれません。
TVに関しては基本的に手持ちのものを利用するのが基本というか、コンポーネントを試すためにTVを買うのは私くらいだと思いますので・・・。
手持ちのTVがD1/D2までしか対応していない場合は、安価なRADEONとHDTV ADAPTERの組み合わせでコンポーネントを体験してみると良いでしょう。動画再生など、補助的な用途には使えます。
手持ちのTVがD3に対応している場合は、Volariでコンポーネントを体験してみると良いでしょう。他のメーカービデオカードとは異なり、D3でもD4と同様に全画面で低解像度を使う事が出来ます。
手持ちのTVがD4に対応している場合は、お好きなビデオカードを選んで下さい。現在の選択肢は、大きく分けてRADEON-X/RADEON+ADAPTER/GeForce-6/DeltaChrome/Volariの5種類です。
近々TVを購入する予定で、PCをコンポーネントで繋いでみたいという方は、以下の点を条件として選んで下さい。
*16:9で30インチ以上の大きさ
*D3、出来ればD4をサポートしたもの
こちらで使っているテレビの情報です。
XGI Volari V8で使用中です。
型番:SHARP 32C-PB500
表示形式:ブラウン管
サイズ:32インチ(16:9)
入力:D4二系統
価格:70,000円前半
<XGI Volari V3XT AGPビデオカードの導入>
XGI Volari V3XT AGPは、コンポーネント対応の最安価ビデオカードです。新品BOXで5000円台から入手できます。今回はこちらの128MBモデル(7000円台)を導入してみました。
使い方:
@今使っているビデオカードのドライバを消してからOSをシャットダウンし、主電源スイッチを切ります。
A今使っているビデオカードを取り外して、XGI Volari V3XT AGPビデオカード(以下V3XT)を付けます。
B付属のコンポーネントケーブルを、市販のD変換ケーブルを使ってTVに接続します。
CTV側でDコンポーネント入力に設定してから、PCの電源を入れると、BIOS起動画面がTVに映ります。
DWindowsXPの場合、OSに入っているMS謹製VGAドライバでそのままデスクトップ画面まで映ります。映らない場合は次の手順が行えませんので、電源を一旦切ってからPCモニターを繋げて再度電源を入れます。
ECD-ROMからドライバをインストールし、後OSを再起動します。
F画面のプロパティ¥詳細設定¥ユーティリティマネージャー¥TV出力 を開き、好みのスクリーンモードを選びます。
H選んだスクリーンモードが正常に映らない場合、10秒程放置すると元のスクリーンモードに戻ります(多分)。
画面のプロパティ¥詳細設定¥ユーティリティマネージャー¥TV出力 *ハードコピー画像
<XGI Volari V3XT AGPビデオカードの画像を撮影>
使ったTV:SHARP 32C-PB500
使ったケーブル:Tul(PowerColor) Delta Chrome付属のD変換ケーブル+コンポジットx3延長コネクタ
V3XTのスクリーンモード:1024*576 32bit Color (D3 1080i)
V3XT 1024*576 (D3:1080i)デスクトップ フォントサイズ:標準 *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
このTVで使える16:9ワイドスクリーンの最高解像度です。全般的に鮮明に映っていますが、アイコンの半角英字が滲みで少し見難いです。このテレビでは、画面最上部のアイコン表示が少し圧縮されています。
V3XT 1024*576 (D3:1080i) IE6 中サイズ文字 *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
IEの標準設定での表示です。画数の多い漢字を除けば鮮明に見られます。
V3XT 1024*576 (D3:1080i) 動画動画サイズ528*224 *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
DivX5 528*224のウィンドウ表示です。鮮明な映像です。
V3XT 1024*576 (D3:1080i) 動画サイズ528*224 拡大 *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
DivX5 528*224のアップです。字幕と映像の際がクッキリ表示されています。
V3XT 1024*576 (D3:1080i) 動画サイズ640*360 *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
DivX5 640*360の1024*576フルスクリーン表示です。鮮明な映像です。
V3XT 1024*768 32bit Color DirectX スクリーンモード(横伸び状態) *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
DirectXのフルスクリーンゲームソフトも鮮明に表示されます。右下のメーカーロゴをご覧下さい。ただし16:9に横伸びしていますが・・・
*コンポーネント出力において、通常の4:3比率のスクリーンモードは16:9の比率に合わせて横に伸びた表示になる*<2005年3月 V1.09 Beta Driverで修正されました>
1024*768のデスクトップ表示
上:正しい比率(4:3) / 下:16:9に横伸びした状態

これだけなら16:9比率のスクリーンモードだけを使っていれば解決するのですが、スクリーンモードを自動で切り替える仕様の、全画面表示ソフト(主にゲームやムービープレイヤー)では、強制的に4:3比率のスクリーンモードに変更されてしまうので、横伸びは回避できません。
現状で判っている事前対処法は、
1. VolariをWindowsXP標準ドライバで使う
2. ソフトを窓表示モードで使う
3. スクリーンモードを自動で切り替えない仕様の全画面表示対応ソフトを使う
4. V1.09以降DriverのOptimal Scan Modeを使用
1. は、WindowsXPにおいてVolariのデバイスドライバをインストールしない方法です。この状態では4:3の比率は維持されます。
ただし、Volariの機能の大部分が使えませんので実用的ではありません。
V3XT 800*600 32bit Color WinXP標準ドライバ *デジカメでブラウン管表示を撮影(目視とは画質・発色が異なります)
2. は、16;9のスクリーンモードでソフトを窓表示させる方法です。横伸びするのは4:3のスクリーンモードだけなので、16:9のスクリーンモードでソフトを窓表示させれば、比率は正しくなります。
ただし、この方法では、ソフトの実際の表示領域は小さくなります。また、窓表示に対応していないソフトではこの方法は使えません。
上:1024*576デスクトップでの640*480ソフトの窓表示 / 下:640*480全画面の表示が16:9に横伸びした状態

3. は、オリジナルの画面表示比率を維持したフルスクリーン表示が可能なソフトを、16;9のスクリーンモードで使います。ムービープレイヤーではMSメディアプレイヤーやBSPlayer v1.xxがありますが、ムービープレイヤー以外でこの方法が使えるソフトはほとんどありません。
4. 日本のTVは、D3/D4/D5においてDコネクタからの設定信号によってアスペクト比を自動切換していますが、コンポーネントにはこの信号がありません。そのため、4:3専用のD1/D2で4:3を映す仕様の他のビデオカードとは異なり、4:3と16:9兼用のD3/D4で4:3を映す仕様のVolari Driverでは、TV側がD3/D4デフォルトの16:9モードのままで4:3が表示され、結果として表示が横に伸びてしまっていると思われます。
この件に関してはXGIに対応を頼みました。Volari Driver V1.08.xx から縦横比を維持して全画面表示するオプションが追加される見込です。<V1.09でOptimal Scan Modeが追加されました>●
*V3XTは、3D速度がGeForce3以下*
V3XTはDirectX9をサポートしていますが、DirectX8世代のゲームソフトですら快適な動作が期待できない3D性能です。Radeon7000・GeForce2・SiS315世代からの交換であれば性能向上は見込めます。3Dゲームをちょっとでも動作させる予定があるのなら迷わずV8を買うべきです。
*V8は、同じ性能の他社製品と比較してファンがうるさい*
<番外:XGI Volari V8 AGPビデオカードの静音化>に対処法をまとめました。
*日本で買えるDuo V8 Ultraはコンポーネントに対応していない*
Volari最上位機種のDuo V8 Ultraはコンポーネントに対応していません。コンポーネントケーブルは付属していませんし、VGA-BIOSでコンポーネントが無効にされているのか、TV出力の設定項目も大きく異なります。
現在日本で購入できる物は、2003年末発売品の代理店・販売店デッドストックか、その中古品と思われますので、日本国内で対応製品を入手する事は不可能です。Duo V8 Ultraは、V8無印とは比較にならない高い3D性能を持っているだけに非常に残念です。<2005年6月 XGIからコンポーネント対応Duo V8 Ultraが約400ドルで購入可能です>●工事中
*コンポーネントの最大解像度は1024*768(4:3)と1024*576(16:9)*
D3(1080i)であれば、最大1920*1080までは表示できるはずですが、今のところ遥かに下の解像度までしか表示できません。そのため、50インチ以上の大画面TVでD3規格でフルに高解像度表示させようという用途には適しません。
*日本で買えるV8はメモリクロックが低い*
V8は本来300MHz以上のDDRメモリを使用する筈ですが、現在日本で買えるV8は200MHzの低速なDDRメモリを搭載しています。同じ200MHzのDDRメモリを使ったビデオカードで代表的なものとしてRADEON 9200/9600が挙げられます。
そのため、V3XTとの性能差は本来よりも小さくなっていると思われます。コンポーネントに対応したVolariの最上位機種として力不足の感は否めません。より高性能なVolariの登場が待たれます。<2005年2月 SHENZHEN LINK KING V8T128とV5T128が発売されました>●
V8 256MB AGP 標準クロック
<XGI Volariの新機能"Optimal Scan Mode">
V3XT 1024*768 DirectX (D3:1080i) v1.06 Driver (Optimal Scan Mode未対応)
V3XT 1024*768 DirectX (D3:1080i) v1.09 Driver (Optimal Scan Modeを有効)
649x480 800x600 1024x768の三種類が、横伸び無しで全画面でコンポーネント出力可能になりました。
<番外:XGI Volari V8 AGPビデオカードの静音化>
XGI Volari V8 AGPは、コンポーネント対応の最安価ビデオカードXGI Volari V3XTの完全上位機種です。高品位なコンポーネント画質に加えて、GeForceFX5600やRADEON9600クラスの3D性能を持ちます。
ただし、ファンレス仕様で全く騒音を発生しないV3XTと異なり、かなりの騒音を出す小型の多回転ファンが装備されているのが欠点です。これを敬遠して、V8ではなくV3XTを選んだ人も多いと思います。今回は、その欠点を克服するためにXGI Volari V8 AGPの静音化を試みました。
使ったもの:
@CoolerMaster CoolVIVA:2500円 x1個
APentiumM用コア調節用銅プレート:500円 x2個
CoolVIVAは、以下の4種類のパーツで構成されています。
@GPUの表裏に密着する2つのアルミブロック
A2つのアルミブロックを繋ぐ銅ヒートパイプ
B2つのアルミブロックを冷却する2枚のアルミヒートシンク
C表側のアルミヒートシンクを空冷する静音ファン
裏面のアルミヒートシンクは、裏から直接GPUからの熱を放熱するというよりも、銅ヒートパイプを通じて伝わる表面のアルミヒートシンクからの熱を分散する役目を担います。
CoolVIVAが優れる点は、アルミブロックとアルミヒートシンクは表(GPU側)の片面だけで装着可能な事と、取り外し可能な静音ファンが標準で付属している事です。そのため、冷却能力を保ちながら、マザーボードのレイアウトやPCケースのエアフロー性能に応じた柔軟な組み合わせが可能です。両面ヒートシンク+表面ファンというフル装備の場合、GeForce6800まで使えるそうですので、Volari V8の冷却において十分以上の性能を持っていると言えます。
Volari V8 AGPでは、そのままではCoolVIVAを装着する事は出来ませんでした。なぜなら基板上の大型のコイルの背が高く、アルミヒートシンクの装着ができないためです。
アルミヒートシンクを装着するためには、3mm以上アルミヒートシンクを高く設置する必要があります。そのため、PentiumM用コア調節用銅プレート(厚み2mm)を二枚、GPUとアルミブロックの間に挟み、アルミブロックとアルミヒートシンクの設置を4mm高くしました。
アルミブロックとアルミヒートシンクの間にPentiumM用コア調節用銅プレートを挟むという手も有りますが、この場合、アルミブロックとアルミヒートシンクの間に挿入される銅ヒートパイプとの密着が悪くなり冷却性能が激減すると思われます。
アルミブロックの位置が4mm高くなったため、Volari V8 AGPの基板に固定するためのネジの長さが足りなくなります。そのため、アルミブロックにネジを引っ掛けるための金具(画面緑色)を表裏逆に装着する事で、約2mmネジの位置を下げる事ができ、そのまま固定が可能となります。
両面ヒートシンクが装着した状態で利用可能なら、付属のファンを使わないファンレス状態で常用できます。マザーボードのレイアウトとケースのエアフローが許すなら、この状態で使う事をお勧めします。
ただし、GPU裏面のヒートシンクが装着できない場合は、冷却性能が落ちますので付属のファンを使う必要があります。このファンは非常に静音(17.8dB)でケースを閉じてしまえば無音相当になりますので、無理にファンレスで使う必要はありません。
VolariのD3で市販DVDを再生した動作リストです。Volari以外でも通用するようです。
| 製品名 | 成否 | 詳細 |
| Ahead Nero Show Time | × | 映像ウィンドウが閉じる |
| FusionSoft DVD Player 5 | × | MacroVisionエラー・フリーウェア |
| Media Player 9 | × | デジタル著作権保護の問題〜 |
| Media Player Classic | ○ | ドライブ自動認識・セカンダリのHDTVにオーバーレイ表示可能・フリーウェア |
| Matrox DVD Player | × | 読み込んだ後そのまま |
| NVIDIA DVD Decoder | × | 読み込んだ後そのまま |
| PowerDVD XP4 | × | TV出力ポート使用不可エラー |
| PowerDVD 5 | × | 1秒程度、映像と音声を再生後、TV出力ポート使用不可エラー |
| Roxio Player 6 | × | このDVDには著作権保護機能(CSS)が〜 |
| VLC Media Player | ○ | ドライブは手動指定・DVDメニューに対応・フリーウェア |
| WinDVD 6 | × | 音だけ出る |
各GPUメーカー毎に分類したコンポーネント機能の比較表です。
製品世代によっては、他社製エンコーダーチップを使っている事等で、異なる動作をするかもしれません。
ドライバの仕様が変更されて機能が変化する場合があります。
| 機能\GPU | ATi | Intel | Matrox | nVIDIA | S3 | VIA | XGI |
| D1 | ○ | ? | ? | ○ | ○ | ? | ? |
| D2 | ○ | ? | ? | ○ | ○ | ? | △(*1) |
| D3 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(*2) |
| D4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(*2) |
| D5 | × | ? | ? | × | ○ | ? | × |
| BIOS表示 | △(*3) | ? | ? | ○ | △(*4) | ? | ○ |
| ドライバ無し表示 | △(*3) | ? | ? | ○ | △(*4) | ? | ○ |
| 4:3縦横比維持 | △(*5) | ? | ? | ○(*6) | × | ? | ○(*7) |
| アンダースキャン調整 | 手動 | ? | ? | 自動 | 手動 | ? | 自動 |
| 全画面ストレッチ | × | ? | ? | × | × | ? | ○(*8) |
| ハイレゾ対応 | ○ | ? | ? | ○ | ○(*9) | ? | ×(*2) |
| ゲーム表示適正 | C | ? | ? | B | C | ? | A |
| 画質 | A | ? | ? | C | D | ? | B |
(*1) BIOS表示などで利用可能。ドライバは未対応。
(*2) コンポーネントでは1024x576と1024x768が最大。
(*3) マザーボードとそのBIOS・ビデオカード・コンポーネントアダプタの組み合わせによる。
(*4) Tul PowerColor Delta Chrome S8とそのOEM製品は未対応。
(*5) ドライバのバージョンによってはできない。また、D1/D2は縦伸び表示になる。
(*6) 640x480(D2)/800x600(D4)/1200x960(D3)で可能。
(*7) 640x480(D3とD4)/800x600(D3とD4)/1024x768(D3とD4)で可能。(Driver v1.09以降)
(*8) 320x240 Mode-X(D3とD4)〜1024x768(D3とD4)まで、表示可能な画面モード全てで機能する。
(*9) Tul PowerColor Delta Chrome S8とそのOEM製品は、高解像度で文字が判別できない程に画質が劣悪。
現状では、同じコンポーネント表示を行うにも関わらず、各メーカーによって利用できる機能が大きく異なりますので、安易に選択すると自分の用途にそぐわない可能性があります。TVの仕様・マザーボードの仕様・主な用途・価格など複数の要素から、より自分に最適なビデオカードを選ぶ事が重要となります。
| ATi | ATI純正なら画質は頭ひとつ飛びぬけて良いのだが、D1/D2の縦横比のズレ・BIOS表示とドライバ無し表示の成否不明瞭・D3のフリッカ(チラツキ)が強い・完全なDot by Dot表示のためTV画面に収まる実用的な画面モードが非常に少ない・最近のドライバは4:3比率が維持できないなど様々な問題があり、画面モード決め打ちが多いゲームソフトを使うのは非常に厳しい。 そのため現状ではクローン表示での動画再生くらいの使い道しかなく、その画質を持て余す。その画質も、カード製造メーカーやモデルによって格差があり、サードパーティー製の場合、同じ基板でもATI純正より画質が劣る事も。コンポーネントアダプタにおいてもこの格差からは逃れられない。 全画面ストレッチ機能が無いので、Mode-X(320x240〜512x384)は事実上使えない。 |
Intel | ? | Matrox | ? | nVIDIA | BIOS表示やドライバ無し表示が問題なくできる事がATIとの大きな違い。また縦横比がしっかりしている。アンダースキャン表示モードのD4 800x600はゲームプレイで大いに役立つ。ただし、640x480を使うにはnViewでD2に再設定しなくてはならず、ATIやXGIのような画面モードのスムーズな変更は望めない。 カード製造メーカーやモデルによる画質の格差は、ATIと同じ現状と思われる。 全画面ストレッチ機能が無いので、Mode-X(320x240〜512x384)は事実上使えない。 |
S3 | 画面サイズの微調整ができるが、あくまで微調整の機能ため対処できない事が多い。ATIよりは「機能的には使える」という程度。ただしTul PowerColor Delta Chrome S8とそのOEM製品は、画質劣悪でしかもBIOS表示できないため評価対象外。D5に対応しているようだがD5 TVが存在しないので無意味。 全画面ストレッチ機能が無いので、Mode-X(320x240〜512x384)は事実上使えない。 |
VIA | ? | XGI | 全画面ストレッチ機能・4:3縦横比維持機能(Driver v1.09以降)の両方を持つのは現在これだけ。320x240(Mode-X)〜1024x768まで全画面表示ができるので、世の中の新旧あらゆる分野のゲームソフトのプレイに力を発揮する。 しかも中解像度用のD4のみではなく、高解像度用のD3でもこれらの機能が働くため、320x240(Mode-X)〜1024x768を全画面で使うという、D3規格外なD4相当の使い方も可能。D3のフリッカ(チラツキ)を抑えるフィルタ機能が有り、これを使うとD4とほとんど見分けが付かない。この機能によって、D3専用TVでは最善の選択肢となる。 欠点は、640x480(D3とD4)/800x600(D3とD4)/1024x768(D3とD4)以外で4:3縦横比維持機能が使えない事、D3でもD4と同じく最高解像度が1024x576に留まる事、セカンダリモニタにオーバーレイ表示ができない事(Media Player Classicを除く)、マルチモニタ時には1024x576/800x480が使えない事、最下位機種のV3XTが上位機種と比べて格段に性能が劣るため用途が限定される事など。 |
<番外2:SHARP 32C-PB500のサービスマンモード>
情報提供者:755さん
<入り方>
本体の選局ボタン2つを押しながら主電源を入れる
<設定>
リモコンで三桁のモード番号を入れて、音量ボタンで調整
12(チャンネル)ボタンで決定
終わったら電源を切る
100 上下の面積
102 垂直サイズ
103 垂直サイズ大
105 垂直位置
106 上の歪み
107 上の歪み2
108 水平サイズ
110 糸巻き歪み
112 水平位置
114 台形歪み
116 上下幅サイズ
118 水平サイズ大
このテレビは、ブラウン管の膨らみに合わせて4:3表示に最適な状態に調整されています。
16:9のテレビ放送表示は画面外のオーバースキャンがあり、画面の歪みが気にならないためのようです。
XGI Volariは、コンポーネントにおける中低解像度の全画面表示機能に秀でています。
特にその恩恵を受けられる、ホビーエミュレーターソフトの撮影画像を、順次掲載します。
D3(1080i) / 640x480 / Neko Project2 (PC-286)
D3(1080i) / 800x600 / Win68k高速版 (X68000)
D3(1080i) / 1024x768 / M.A.M.E 32 (Arcade)
D3(1080i) / 640x480 / うんづ (FM-TOWNS)
D3(1080i) / 1024x768 / Project64 (Nintendo64)
D3(1080i) / 640x480 / M88 (PC-8801mkIISR)
D3(1080i) / 640x480 / GENS (SEGA MEGA DRIVE - SUPER 32X)
D3(1080i) / 640x480 / NeoRageX (NEOGEO/MVS)
D3(1080i) / 800x480 / SSF (SEGA Saturn)
D3(1080i) / 1024x768 / Dega (SEGA MARK-III)
11/24 2005
Written by CZ-600C
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